引っ越しました
近況報告を簡単に!
引っ越しました。
マンションはリフォームしました。一部セルフリフォームも。ペンキ塗りとタイル貼り。家具はいろいろ買うつもりだったけど、時間もなく、結局ソファーと照明のみ買いました。ソファーは前と同じ無印の今度はカウチタイプのちょっと大きいやつ。カバーはダークブラウンの麻。麻が好きなので。照明は前から欲しかったle klintのプリーツのシェード。
けめ太郎は新しい幼稚園に。制服と体操着を交互に着て、毎日元気に通っています。送り迎えは祖母が。マンションと実家はバスで10分。マンションから幼稚園は徒歩10分。保育園育ちで、1歳から揉まれてきたから、やんちゃっぷりが目立っている様子。自然がいっぱいの東京の田舎暮らしが新鮮なのか、毎日花や草を摘んで帰ってきます。
わたしは引越しの片付けも終わらない翌週から、ロンドンのブックフェアに出張予定だったのが、アイスランドの火山灰であえなくキャンセル。おかげで後片付けが進むわ〜と思いきや、別の仕事が降ってきて、結局毎日深夜の帰宅。
そんなバタバタが続き、待ちに待ったGWでほっと一息、という感じです。
松丸本舗
社内で松丸本舗を見るべし、と連日メールが飛び交っているので、今朝同僚と視察してきました。
ちなみに、丸善さんは今の会社で働いていなかったら、働いてみたいなーと思う、個人的には非常に好きな書店です。祖父が戦前、丸善で洋書の仕事をしていて、よく話を聞いていたのもあるかもしれません。
さて、松丸本舗。確かに凄かった。あれをやろうとする意気込みは凄いし、企画して、実際にあれだけのものを作り上げたことも凄い。本好きには堪らない詣でスポットになるだろうなと思いました。
でも、なんというか、巨大で、複雑な、手の込んだ渾身の棚を見ていて、なんともいえぬ複雑な気持ちになったのも事実。だって、棚の説明をしてくれるスタッフの方がいて、いろいろ教えてくれなかったら、どこをどうみていいのやら。説明のいる棚っていうのも、なんというか...棚は作品じゃないしなあ。
本を売る場所というより、あれは見世物だな。私は普通の丸善の売り場のが好きです。
本が売れない時代だから、どこも試行錯誤するのは当然。これはひとつの挑戦としては、称えられるべき。でも同じセレクト型でも、ショップインショップでも、もっとシンプルにお客様にわかりやすい、セレクトされた売り場でいいいと思うのです。その点、幅さんはお客様に一冊を届けたいという、その基本の部分がちゃんと伝わってくるのが、やはり元本屋の人だよなと思います。
小人さんが来ました
毎朝アパートの共有部分を綺麗に掃除してくださるおばあさん。よくけめ太郎にお菓子をくれます。昨日も動物ビスケットをいただき、夜二人でむしゃむしゃ食べました。半分残しておやすみ。
夜中、無性に腹が減った母、残りを全部食べた(田口トモロヲ風に)
翌日、案の定、けめ太郎くんのビスケットがない!と騒ぎだす。
とっさに、母「夜中に小人さんが来て食べちゃったよ」
「え!小人さん?来たの?食べちゃったの?」
「うん。お腹がすきました。何かないですかって」
母、難を逃れる。
夜ベッドで。
「小人さんまた来るかな」
「お腹がすいてたらくるかもね」
「今度小人さんにお菓子を買っておいてあげようね。ラムネがいいね」
「そうだね」
「小人さん、自分で袋開けられるかな」
「開けられないかもしれないから、開けておいてあげようね」
こんな会話ができるのはあと何年だろうなーと思い、日記に認めました。
■
最近トシを実感。出張中は気が張っていたからか、体調が崩れることもなかったのですが、帰国後は、時差ボケは長引くは、けめ太郎の風邪は貰うわで、この1週間まともに働けてません。今日も本当は仕事メンバーで神田古本祭りに行く予定だったのですが、あえなくキャンセル。
ところで、ベルリン、アムステルダムでは現地の書店も視察しましたが、ベルリンはアートブックに強い書店が目立ました。古書専門店も多く、装丁が美しいクラシカルな本がたくさん売っていました。アムステルダムはクッキング、インテリア、クラフトなどのライフスタイル本が充実していました。エディトリアルデザインがかわいかったです。オランダの本は。ガーリーなものも結構ある。ベルリンは見事になかったですね。そっち系は。ベルリンはクラシックでクール。写真はアムステルダムの手芸屋さんのウィンドー。
個人的買い物
Peter Beardの写真集@ベルリン
子供とアウトドア的な散策本。読めないけどデザインがかわいく@アムス
装苑テイストなオランダの手作り本@アムス
Peter Beard: Scrapbooks from Africa And Beyond
- 作者: Guillaume Bonn
- 出版社/メーカー: Empire
- 発売日: 2007/01/30
- メディア: ハードカバー
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ちょっと前に読んだ本
- 作者: 群ようこ
- 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
- 発売日: 2009/04
- メディア: 単行本
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広告代理店で長年働いて来た独身40代女性が、突然会社を辞めて、溜めまくった貯金を毎月細々と使いながら、ボロアパートで質素にシンプルに暮らすお話。これ、出張に行った時、機内の新聞広告で見た途端、「買わなきゃ」と思って、即買いに行った。それくらい好みの筋書き。
人は自分にないものに惹かれると言うが、幼い頃から「質素」とういものに憧れがあった。うちは母がアンチストイックな人だったので、買い物は楽しみの一つで、子供である私もたくさんの物に囲まれて育ったほうだと思う。小学校5年生の時、仲の良かった友達の家は正反対の正にストイックで、その子は少しの物を大事に使っていた。ケシゴムなら、ケシゴム1個。ぬいぐるみなら、クマのぬいぐるみが1つ。洋服も流行のデザインの服を少数、大事に着回していた。見る人によっては質素すぎて不憫と思うかもしれない。でも、私は彼女の部屋のすっきりとした学習机や、物が詰まっていない引き出しを見て「羨ましい」と思ったのを憶えている。「美しい」と思った記憶が鮮明にある。
この主人公の暮らしもまさにそんな感じ。「質素で美しい」。はい、自分は母そっくりのアンチストイックに成長してしまいました。だからこそ、憧れは今も健在です。