松丸本舗

社内で松丸本舗を見るべし、と連日メールが飛び交っているので、今朝同僚と視察してきました。

ちなみに、丸善さんは今の会社で働いていなかったら、働いてみたいなーと思う、個人的には非常に好きな書店です。祖父が戦前、丸善で洋書の仕事をしていて、よく話を聞いていたのもあるかもしれません。

さて、松丸本舗。確かに凄かった。あれをやろうとする意気込みは凄いし、企画して、実際にあれだけのものを作り上げたことも凄い。本好きには堪らない詣でスポットになるだろうなと思いました。

でも、なんというか、巨大で、複雑な、手の込んだ渾身の棚を見ていて、なんともいえぬ複雑な気持ちになったのも事実。だって、棚の説明をしてくれるスタッフの方がいて、いろいろ教えてくれなかったら、どこをどうみていいのやら。説明のいる棚っていうのも、なんというか...棚は作品じゃないしなあ。

本を売る場所というより、あれは見世物だな。私は普通の丸善の売り場のが好きです。

本が売れない時代だから、どこも試行錯誤するのは当然。これはひとつの挑戦としては、称えられるべき。でも同じセレクト型でも、ショップインショップでも、もっとシンプルにお客様にわかりやすい、セレクトされた売り場でいいいと思うのです。その点、幅さんはお客様に一冊を届けたいという、その基本の部分がちゃんと伝わってくるのが、やはり元本屋の人だよなと思います。