今日祖母が亡くなった。

小さい時から、誰よりも私を可愛がってくれた祖母。

生まれた時にはルノアールの少女の絵(もちろんレプリカ)にメッセージを添えて
贈ってくれた。「けめおちゃん、強く美しく成長しますように」と。
幼いときはもちろん、大人になってからもよく手紙を書いてくれた。
叱られた事は一度もなく、いつも過大評価なくらい褒めてくれた。
私の彼を「背の君」と呼んでいた。
あの時代の人には珍しく家庭の事が苦手な職業婦人だった。
(祖母が料理をしているの一度も見た事がない!)
仕事、お稽古、旅行と家にじっとしていることがなかった。

尊敬できる女性だった。

去年の夏、けめ太郎を見せに行ったのが最後になってしまった。
でも最後に会ってもらえて良かった。