出産後日談

病院では入院中、赤ちゃんの取り違え防止のため、常に手首に番号札をつけています。で、その番号札は今年出産した順番。だから入院中、他のママの手首を見れば、だいたいいつ出産した人かわかります。退院日前の「退院研修」なる講習会の際、お隣に座ったママに話しかけられる。「けめさん、〜番だよね、わたし〜番、けめさんの次に出産したんだ」

彼女は私の隣のベッドで、私より前に陣痛室に入ってがんばっていたんだって。でも後から入って来た私の方が進みが早くて、早々に分娩室に移動してしまったから、助産婦さんに叫んだらしい「私も早く分娩室行かせてくださいっ!!」

あの日はやはり、相当な出産ラッシュで、普段は常に2人はついてくれる助産婦さんが、掛け持ち状態で相当ほっとかれたらしい。わたしはそんなこと知らないから、ほっとかれてるとなとは思いつつ、そんなものだと思ってた。で、彼女は隣の私は明らかに自分より進んでいて辛そうなのに、それでも放っとかれてるんだから、我が儘言っちゃいけないと自分にいい聞かせてたんだって。でもさすがにあまりに放っとかれるんで、最後は助産婦さんに「ちょっと!放っとかないでください!」って叫んだんだって(笑)今となっては凄いオカシー!

「わたしうるさかったでしょう。すいませんでしたねー」と謝ったら、「あんなの全然普通!」「ていうか、上品すぎ」って言われた(笑)彼女は二度目の出産で、過去いろいろ見て来たらしい(笑)

あと、彼女曰く「けめさんの入ったほうの分娩室は豪華じゃない方だよ」 なんでももうひとつの方は天井が「ビーナスフォート」状態で、画面が動いたり、ヒーリングミュージックが流れたりするんだって。へー知らんかった。でも別にお産中ビーナスフォートとかどうでもいいわっ!

それにしてもこの方、経産婦さんとはいえ、あんなに辛いお産の最中に隣のベッドの私の動向まで気が回るとは。「凄いね。余裕だね」と感心してしまいました。お陰で自分のお産をちょっと客観的に語ってもらって新たな発見がありました。ありがとう。